我が家が全面フローリングのリビングに畳を導入したのは、長女がハイハイを始めた頃でした。それまではお洒落なインテリアを維持しようとフローリングにこだわっていましたが、硬い床の上で膝を赤くして進む娘の姿や、つかまり立ちを始めては転んで頭を打つのではないかと冷や冷やする日々に、親としての限界を感じたのです。そこで、リビングの中央に大きな三畳分のユニット畳を直置きすることにしました。これが結果として、育児におけるストレスを劇的に軽減する最高の解決策となりました。まず、畳のクッション性のおかげで、娘が転倒してもフローリングのように大きな音を立てて泣き出すことがなくなり、親の心の平安が保たれるようになりました。また、冬場のフローリングは大人でも足元が凍えるほど冷たいものですが、畳の上は常に一定の温もりが保たれており、薄着で動き回る子供を安心して遊ばせることができました。おむつ替えや着替えの際も、畳の上であれば腰を痛めることなく、柔らかい感触の中でスムーズに作業が進みます。衛生面でも意外な発見がありました。フローリングは埃が滑りやすく部屋の隅に溜まりがちですが、畳は表面の凹凸が適度に埃を留めてくれるため、かえって室内を舞うハウスダストが減ったように感じます。もちろん、こまめな掃除機がけは欠かせませんが、子供が床に近い位置で生活することを考えると、畳の方が安心感がありました。何より嬉しかったのは、畳という「島」ができたことで、家族のコミュニケーションが密になったことです。以前はソファに座る大人と床にいる子供で視線が分かれていましたが、畳を敷いてからは大人も自然と床に座るようになり、同じ目線で遊んだり絵本を読んだりする時間が増えました。長女が成長した今では、そこは積み木やパズルを広げる創作の場となっています。フローリングの持つモダンな雰囲気も気に入っていましたが、育児というフェーズにおいて、畳という伝統的な知恵を取り入れたことは、家族の安全と笑顔を守るための最も賢明な選択だったと確信しています。フローリングの便利さと畳の優しさ。この二つが重なり合う場所で、我が家の大切な時間は育まれています。
子供の安全を守るためにフローリングへ畳を配置した家族の記録