築20年を過ぎた我が家は、あちこちの水回りに不具合が生じていました。特にお風呂のタイルの目地のカビと、キッチンの排水の悪さがストレスの限界に達しており、意を決して浴室、キッチン、トイレの三点をまとめてリフォームすることにしたのです。最初に直面したのは、やはり費用の壁でした。理想をすべて詰め込んだショールームの見積もりは、当初の予算だった200万円を軽々と超え、三百万円の大台に乗ってしまいました。そこからが、私の予算管理との戦いの始まりでした。まず、どうしても欲しかった人造大理石のキッチンカウンターは維持しつつ、食洗機を標準的なグレードに下げることで数万円を削りました。浴室については、最新のジェットバス機能は憧れでしたが、毎日の掃除のしやすさを優先して、汚れがつきにくい床材とシンプルな壁パネルを選択し、ここで大幅なコストカットを実現しました。トイレはタンクレスに惹かれましたが、手洗い器を別に設置するとなると配管工事で費用が跳ね上がることが分かり、スッキリしたデザインのタンク付きモデルを選ぶことで、機能と予算の折り合いをつけました。工事が始まると、思わぬ事態も起こりました。浴室を解体した際、床下の土台が湿気で少し傷んでいることが判明したのです。その補修に追加で五万円ほどかかりましたが、あらかじめ予備費として予算の十パーセントを別枠で確保していたおかげで、パニックにならずに対応することができました。最終的な総額は二百三十万円。予定よりは少しオーバーしましたが、内装まで含めて一新された水回りを見ると、その価値は十分にあったと感じています。何より、最新の設備は節水性能が非常に高く、リフォーム後の水道代が毎月数千円安くなったのは嬉しい誤算でした。費用を抑えるために、毎日使うものだからこそ譲れない点と、贅沢品である点を冷静に見極める作業は大変でしたが、それによって自分たちの生活スタイルを再確認することができました。水回りが新しくなったことで、毎日の料理やお風呂の時間が楽しみになり、家全体が明るく生まれ変わったようです。これからリフォームを考えている方には、ショールームの魔法にかかりすぎず、自分たちの身の丈に合った最高の選択をすることをお勧めします。
水回り三点のリフォームを決意して予算内で収めた記録